蚊帳元年 2009年(平成21年)


蚊帳元年


本年を蚊帳元年にと呼びかけます。

 菊屋がインターネット上にホームページを立ち上げ13年、ネットで(モスキート)ネットが蘇ったとも言われますが、蚊帳の復活は時代の要請でもありました。と、同時に新たな使命が蚊帳に与えられたといえましょう。

蚊帳は  虫を殺さずに身を守る 平和の象徴。

 昨年、アメリカのサブプライムローンの焦げ付きが発端で、百年に一度と言う経済危機が世界を包んでしまいました。

  また、ここ数十年の間、われわれ人類の手によって、何億年と持続してきた地球環境が危機的状況に陥ってしまい共生が叫ばれるようになっています。

 小さなサイクル、大きなサイクルといろいろな周期が入り混じって、地球存続をかけた大きなものから経済、地域社会に至る些細なものまでが、危機と言う点でいっそう深刻化した昨年だったように思います。

 経済的な危機にしても環境的な危機にしても、すべて我人間が自分だけよければいいといった想いがつくりあげたものです。

そして、それは必然的にその誤りを改める機会が与えられたことだとも言えましょう。

 その新たな出発の時でもあり、あやまちを認めて改善することが、そのまま基本方針となりましょう。


人盛んなりて 天に勝ち 天定まりて 人に勝つ

 そこで、今年を「蚊帳元年にいたしましょう!」と申し上げたいのであります。
不安に代えて、夢と希望とやさしさと祈りで世界を包みましょう!

 ところで、その蚊帳ですが・・・昭和40年の年間300万張の生産をピークにだんだんとその姿を消していき、経済活動的には西暦2000年をもって、日本蚊帳商工組合も解散しました。

 その姿が完全に無くしたかのようにみえた蚊帳でしたが、幕が上がった21世紀の社会の要請として、すなわち、エアコンや殺虫剤などのアンチ人工的な、自分だけよければいいはずがないといったアンチ自己中心主義的な気づきから、蚊帳へのアンコールの声が高まってきたことが、時代の要請だったと言えましょう。
しかも、インターネットと言う手段をもって、時代の要請を聞ける立場に菊屋はあったと言えましょう。

 とは言え、現代社会に昔のままの姿での復活は許されそうにもなかったのも確かです。
私ども菊屋もインターネット上に蚊帳を張った1996年以来、人々の要請で、麻100%のカラミ織のベッド蚊帳や自然破壊から牙をむき出したムカデ対策用の六面体の蚊帳など様々な蚊帳の開発をさせていただいてきました。

 一方、世界全体に目を向けると貧富の格差が増大しアフリカの貧困は言うに忍びない状況です。
そんなアフリカのマラリア予防策として蚊帳が役立っています。
一旦はその姿を隠したわが国の蚊帳の新しい使命として、アフリカをマラリアから救うと言った役割も追加されたことも確認されました。

 経済的にも、限られた地球資源の問題からも、環境問題からも、そして人道的な視点からも、今、蚊帳の復活を声高らかに、叫びたいと思います。

 限られた地球資源を「勿体ない」の精神でエアコンをフル活動するのではなく、また、人体にも悪影響を及ぼす、殺虫剤の使用に代え、蚊帳を用いましょう。静岡大学との共同実験によっても菊屋の蚊帳の涼感は高い評価をいただきました。

 蚊帳が世の中から姿を消して、残ったのは「蚊帳の外」という寂しい言葉だけの今、蚊帳の中のすばらしさを、先ずは家族が一つ蚊帳の中で味わって、だんだんと地域社会にその和を広げて生きたいものです。

 その想いがきっと私たち個々人だけでなく、地球をも救う道へと繋がるのでありましょう。

世界が「危機」に包まれてしまった今、人に地球にやさしい「蚊帳」で包みかえるよう本年を蚊帳元年といたしましょう。さあ尊家を「蚊帳元年に!」・・・・今年吊らなくて、いつ吊りましょうか。

 古式ゆかしき萌黄(みどり)のモスキートネット(蚊帳)としてばかりではなく、安心・安全なセーフティネット、安眠のためのスリーピングネット、癒しのヒーリングネット、祈りのプレーニングネット、そして究極の菊紋和(きくもんなごみ)蚊帳で、命を守る蚊帳へという蚊帳の循環系が出来上がりましたので、本年をもって蚊帳元年と申し上げたいのでございます。こどもたちにも蚊帳への理解をと働きかけます。

 このように菊屋の蚊帳も 離 (しゅはり) の進化・成長過程の中で、敢えて、本年を蚊帳元年として、今後も、みなさまがたがぐっすりとおやすみになれますように、世界中が平和で安眠できますようにと祈りを込めて、努力精進することを誓います!

菊屋は蚊帳のあたらしい使命と眠りについて考えています
を守る蚊帳 → 脱・恐怖の蚊帳 → 避けの蚊帳 → 安心の蚊帳 → 安眠の蚊帳 → 癒しの蚊帳 → 祈りの蚊帳 → 究めの蚊帳 → 世界中が平和で安眠できますように!

カラミ織の画像
 本年を蚊帳元年にと、呼びかけていたところ、不思議なことに外務省から取材の要請をいただきました。
  外務省では、日本の社会、文化、産業などを広く海外に紹介するために短編ビデオを制作し続けていたようです。
 そして今回、制作された3分21秒の作品= 「蚊帳で安眠」(日本語版)です。蚊帳元年の想いが、こうしてつながったことをたいへんうれしく思っています。



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