2008年10月25〜26日 信州麻サミット  於) 旧・美麻村

かつて信州の主要産業だった麻の生産や麻の文化を語り継ごうと、
「信州麻サミット」が長野県大町市美麻(旧・美麻村)の道の駅「ぽかぽかランド美麻」で開かれました。

県内外の有志でつくる「信州麻プロジェクト協議会」(風間俊宣会長)が、昨年の長野市に続いて開催。
天然素材で作られた柔道畳の復元に取り組んでいる畳職人植田昇さん=横浜市=の講演や、全国の麻職人らによる座談会があり、その一人として招かれました。 ヘンプの蚊帳のご案内役

旧上水内郡鬼無里村(現長野市)や旧北安曇郡美麻村(現大町市)から出荷された麻は柔道畳の畳糸としても使われたといい、植田さんが柔道畳の復元についてお話をされました。

座談会では、麻に関する仕事をしている静岡、岐阜、滋賀県などの職人らが、蚊帳や麻織物、漁網、土壁の材料などとして使われた麻の歴史や利用法を語り合いました。



座談会のメンバー    司会 麻協会 赤星 栄志氏(日本麻協会)
・麻の蚊帳の中へどうぞ〜世界中に蚊帳文化を発信〜 
    三島治(有)菊屋代表・蚊帳博物館館長(静岡)
・麻炭のある暮らし〜岐阜の麻文化と麻炭活用方法〜
    田口龍治氏 岐阜県産業用麻協会事務局長(岐阜)
・麻織物の産地「近江上布」の伝統とこれから 
    西村善樹氏 (有)川口織物 手おりの里 金剛苑 (滋賀)
・麻問屋と麻の漁網
    高野恒男氏 町屋三味・麻屋高野(新潟)
・漆喰と土壁の麻スサづくり
    北野一成氏 壁スサ職人(大阪)
・茅葺き民家の保全活動と麻幹(オガラ)
    日塔和彦氏 東京芸術大学教授(文化財保護学) (千葉)


全国から集まった麻職人さんの中にいれていただき、お話をさせていただきました。

【1】なぜ蚊帳を扱うようになったのか

もともとふとん屋でありましたので「より良く眠るために」をテーマにが、インターネットにネット(蚊帳)を吊ってみたら、全国から蚊帳の注文をいただき、いろいろと調べているうちに、蚊帳の良さ、麻の良さを知るようになった。
そして、ご要望に合わせて、いろいろな蚊帳を作るようになりました。

【2】どんな特徴があるのか

蚊避けだけなら、化学繊維のナイロンでもいいのだけれど、「虫を殺さずに身を守る」蚊帳の精神は平和の象徴ともいえる。
麻の吸湿発散性はもとより、カミナリ様からも守ってくれると言われたくらいの魔除け的な要素、家族が一つ蚊帳の中で仲良く健やかに眠れる、麻の伝統・文化的な側面を持つ、日本独自の麻の蚊帳の再現と、ベッド用など現代風にアレンジした。
また、丸洗いも可能にしたオリジナル・カラミ織の麻の蚊帳を開発した。

【3】今後の展開は

日本では精神的な要素も大きい蚊帳だが、アフリカに目を向けると蚊帳がないばかりに年間150万人もの子供がマラリアで命を奪われている。
不眠で悩んでいる日本人が増えてきているが、眠ろうともがけばもがくほど眠れなくなる。人は眠るのではなく、眠らされている存在だと思います。
生きているのではなく生かされている存在であるのと同様に、自分の安眠のためにも、アフリカの子供たちがぐっすりと眠れますようにと、願いをこめ、アフリカに蚊帳を贈ることで、自分自身も救われる運動を力強く展開したい。

麻の蚊帳の復活は、優しい日本人の心の復活でもあり、麻の蚊帳を出発点として、世界中に安心と安眠をお届けできることに寄与したい。




麻の館にて
菊屋オリジナル麻の蚊帳も展示中


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