寝具新聞 掲載記事 |
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新刊紹介 どうぞ 蚊帳の中へ 三島おさむ著 |
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日本の夏の風物詩のひとつでもあった蚊帳(かや)の効用は、むろん蚊の被害を除去し、寝苦しい夏を快適に眠ることにある。蚊だけではない。蝿やその他の虫からも身を守ることができ、また落雷の被害を防ぐ方法として「雷が鳴ったら蚊帳の中へ入れ」といった言い伝えもある。 蚊帳の歴史は古い。奈良時代にすでに作られていたというから、少なくても千三百年の歴史であろう。この長い間、蚊帳はわれわれ国民に実に根深く親しまれてきたものだが、戦後経済が画期的な成長を遂げるに従い、網戸やクーラーの普及、防虫剤・殺虫剤の多用で衰退の憂き目にあい、生産は激減、販売するところも皆無に等しい状態になってしまった。 ところが、近年、折からの環境改善の世相、薬害からの回避、アレルギー疾患の増加などから、今この蚊帳の見直し人気がでてきた。蚊帳が欲しい消費者がいても、どこの店に行っても売っていない。困り果てている消費者は意外に多くなっている。 そんな時 寝具類は町にあふれているからインターネット販売では売れないといわれる中にあって、静岡県磐田市中町二四三の寝具専門店(有)菊屋(電話0538−35−1666)の二代目にあたる著者は、この蚊帳の販売をインターネットに乗せて見事成功させ、寝具業界の失地回復を実現させはじめている。 著者はそんな蚊帳に纏わる話とインターネット販売の経緯を消費者からの感謝のメールなどを交えながら、巧妙なタッチで書き下ろしている。また、不眠で悩む人へのアドバイスなど、眠りと寝具の分野にまで幅を広げているので、読む人を飽きさせない。 発行 本の風景社 定価・1,500円 |