平成17年10月15日の日本経済新聞 朝刊 

お薦め 
     ぶらり旅 「蚊帳の博物館」

JR磐田駅(静岡県磐田市)で電車を降り、駅北口の
商店街を五分ほど歩くと、布でできた看板が目に飛
び込んでくる。七月にオープンした、全国的にも珍
しい「蚊帳の博物館」だ。年輩の人にはおなじみの
蚊帳から珍しい品まで、約十種類を展示。蚊帳が
復権しっつあるなか、関東や九州など遠方からも
人が訪れている。
 この博物館を開いたのは、商店街で寝具店「菊
屋」を経営している三島治社長。閉め切った部屋
でエアコンを使う家庭が増え、一時はその役割を
終えたかのようにみえた蚊帳だが、近年は「寝て
いる時に自然の風を感じたいという人が多くなっ
て」見直されてきたという。

変り種の蚊帳ずらり

 館内には苫ながらの萌黄(もえぎ)色の蚊帳の
ほか、ビラミッド型や、ベッドでも使いやすいよ
うに立ったまま入れるようにしたタイプなど変わ
り種の品々も。ビラミッド型の製品は一月に開か
れたパリ国際家具見本市に、蚊帳の「か」と繭を
表す英語「コクーン」とを掛け合わせた「カクー
ン」という商品名で出品した。
 旧福田町(現磐田市)で使われている漁網をヒ
ントに「カラミ織り」という製法でつくり、洗えるよう
にした蚊帳や、電磁波などを防ぐ繊維で作った
ドイツ製の品なども並んでいる。
 
開館時間は午前十時から午後六時で水曜定休。
入館は無料。



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