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磐田市中泉で寝具店「菊屋」を営む三島治さん(55)が市民の善意を募り、宮城県気仙沼市の知人を通じて被災地へ蚊帳を送る活動を続けている。東北地方 沿岸部は震災の影響から倉庫などに保管していた魚介類が腐り、大量の害虫が発生。被災者の安眠の妨げになっている。「少しでも良い眠りを届けたい」とこれ までに3回に分け約70張の蚊帳を届けた。
三島さんは福島大を卒業した。報道で思い出の地 の惨状を目の当たりにし、東北で暮らす当時の仲間に「何か役に立てないか」と電話をかけた。大学の剣道部の先輩で、気仙沼市で接骨院を開く高橋清人さん (57)と連絡を取り合ううちにハエや蚊が被災地で悩みの種になっていることを知り、高橋さんに蚊帳の支援を申し出た。
高橋さんによると、沿岸部は魚の腐敗臭がひどく、「見たことがないほどの大きなハエが飛んでいる」状況。接骨院の扉に「蚊帳差し上げます」と張り紙をした ところ、数時間で“完売”した。訪れた人は「毎日80匹以上のハエを取っている」「蚊が多く、窓が開けられなかった」と打ち明けたという。高橋さんは「今 でも蚊帳が届くのを待っている人がいる。後輩(三島さん)はもちろん、支援してくれた磐田の人の心がうれしい」と感謝している。 冬には、毛布や布団の支援も考えているという三島さん。「被災地の生活は大変だと思う。せめて家族一緒に、安心して眠ってほしい」と話している。 |