良品活力 “暮らす”が楽しい100点の生活用具カタログ

衣食住にまつわる身の回りの生活用具など、今本当に安心して買える
商品のカタログ本です。キーワードは「ほんもの」であり、「日用良品」。
毎日使うものだから、安くて、長く使える商品を厳選。私たちの生活が、
人と自然の結びつきを実感できる暮らしとなるよう、暮らし方の提案を
含めて、長く付き合っていきたい道具たちを紹介しています。
見ていてためになり、楽しい本です。
その中に菊屋の蚊帳が紹介されています。

出版  山と溪谷社 (ヤマトケイコクシャ) 編   定価 1,500円

ISBN:4-635-49004-1
発行年月日:2003年02月28日   ご注文はこちらへ


良品活力100点の中で 紹介された菊屋の蚊帳


↑撮影された菊屋の
ベッド用麻100%の蚊帳



蚊帳

ふたたび見直されるオシャレで安らぐ安眠の庵

小、中学生のころの夏休み。山形県の農村部の母の実家で
従兄弟たちと駆け回って過した夏休みの1、2週間は絵に描
いたようにしあわせな記憶だ。炎天下にトンボを追いかけ、釣
りをし、泳ぎ野球をして花火を見上げ、スイカにかぶりつくとあ
とは布団に滑り込むばかり。そして夜いきなり部屋に現れるの
が蚊帳だった。昼間遊んでいた部屋の中に現れた姿は子供
心に秘密基地のようでワクワクしてその裾をめくって中に入る
のが楽しみだった。

 中の雰囲気はテントに入ったときの穴蔵的な落ち着きに似て、
夜が特別な時間に感じられる。さらに麻の繊維の香りと、秋か
ら春の収納時につくのだろう、ちょっとだけカビた香りが入り交じ
ってなんだか気分がよかった。そして外から聞こえるコオロギな
どの虫の音と共に、吹き込むさわやかな夜風の中であっという
間に寝入ったものだ。

 最近蚊帳はどうなっているかとウェブで調べてみると。驚いた
のが静岡県磐田市の寝具店「菊屋」さんのサイト「安眠ドット
コム」。通販はもちろん、蚊帳に関する雑学まで網羅する情熱
で、とても充実している。ご主人の三島さんいよると蚊帳業界
自体は製造元も減り、組合もなくなってしまう状況で、お店で
も10年前までは年に数張り売れる程度。それが7年前から
ネット通販を始めたところ倍々ペースで注文が増えて昨年は
千張りもの注文があったそうだ。

 サイトの中では寝具としてだけではなく、落ち着く空間創造
装置としての蚊帳の提案がされている。
またサンプル的に小料理店、バー、クラブ、中庭などでの写
真が紹介されていてオシャレだ。
菊屋さんのがんばりで、これからの蚊帳文化は再び楽しくなり
そうだ。