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           不眠症 生活習慣の改善が大事
薬の服用は医師に相談を
    



睡眠時間の長短にかかわらず、いつも寝不足を感じ、
心身ともに不調な状態が続くのが不眠症です。

不眠症には4つのタイプがあり、寝つきがわるい「入眠困難」、
夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、
朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」、
ぐっすりねむったという感覚がもてない「熟眠困難」に分けられています。

確かに不眠症は本人にしかつらさのわからない病気ですが、
唯一、他の病気と異なる点は、客観的にみてわかるものではなく、
自己申告制であるところにあります。だから、睡眠ポリグラフ検査を行って
客観的に睡眠の状態を見ようとしても、本人が眠ったという実感がもてないかぎり
「不眠」ということになるのです。

不眠症を治すには、まず第一に睡眠専門医に相談することが大切になってきます。
「実は、日本は世界でも有数の睡眠薬大国なのです。
アメリカやヨーロッパで作られた薬がどんどん輸入され、
しかもそれがどこでも手軽に入手できるようになっているのです。
けれども、薬に頼っていると依存性が高くなるうえ、
長期間使いつづけると効果がなくなるということもあります。
慢性化した不眠症については、専門家に相談することが欠かせません」

井上先生は、睡眠薬の有効性は認めつつも、まずは医師とともに
治療計画を立てて最適な薬を使っていくことが重要だといいます。
もうひとつ大切なのは、患者さんの生活習慣を見直すことです。
毎日不規則な生活をしていたり、夜更かしばかりしていたりしていれば、
どうしても睡眠障害を招きやすくなる。
そうしたものを改めなければ、いくら薬を飲んでも治るわけがありません」

不眠症の治療としては、不眠に対する不安や緊張を緩和する行動療法が行われます。
不眠症の患者さんは、寝床にいると緊張して眠れなくなりやすいので、
眠くなるまで、なるべく寝床に行かない配慮が重要ですし、
睡眠をコンパクトに短く制限し、眠れたという自信をつけさせる方法もあります。
ともかく専門医を訪れ、薬に頼らない治療を試してみることも大切だということです。


過眠症(ナルコレプシー)

薬物治療と正しい生活リズムを保つのが有効

いくら眠っても眠気がとれない。昼間だというのについうとうとして、
居眠りをしてしまうという状態が「過眠症」です。
過眠の原因には、睡眠の質が悪いために熟睡感が得られない不眠症によるもの、
睡眠時無呼吸症候群のような病気のために眠りが阻害されて
翌日まで眠気が残るという場合があります。
そのようなときには、それぞれの原因に立ち返って治療することがいちばんです。
ところが、過眠症には脳内で睡眠から覚醒へと切り替えをするスイッチの機能が
うまく働かないために起きるものがあります。
代表的なものが「ナルコレプシー」で、俗に「居眠り病」とも呼ばれる病気です。
普通ならば眠ることなど考えられない、会議中や試験中、商談中といった場面で
眠り込んでしまうもので、たいてい10〜20分の間眠ってしまうのです。
発作を起こす直前には疲労感を感じたり、目の焦点が定まらなくなったり、
首の緊張感が消えて頭がガクンと落ちたりする(つまり船をこぐ)予兆があります。
発作そのものは比較的ゆっくりと始まるのですが、重要な場面で眠ってしまうので
社会生活上に大きな問題を抱えることになります。
また、ナルコレプシーの患者には、笑った瞬間などにガクッと体の力が抜けてしまう
「情動脱力発作」が特徴的で、これ以外に眠ろうとしたときに恐ろしい幻覚を見る
「入眠時幻覚」といった症状もみられます。
ことに入眠時幻覚では、幻触、幻聴も見られ、
それらはいわゆる「金縛り」の体験をともなうことが少なくありません。
こうした症状は、昼間は目覚め、夜は眠るという覚醒・睡眠のリズムが乱れ、
24時間の間に睡眠と覚醒が何度も繰り返されるために起きるものと考えられています。
ナルコレプシーの対策としては、生活の工夫と薬物治療が中心になると、
井上先生はいいます。「まず生活のリズムを保つことが大切です。
夜間睡眠の質と量をよくするように心がけないと、
昼間の眠気は強くなります。日中は規則的、計画的に昼休みに仮眠をとるように
するなどです。
これに加えて薬物治療を行っていけば、完全とはいえないまでも、
ほとんどの症例で症状が改善されています」
ナルコレプシーについては、まだわかっていない部分もありますが、
若いときに発症して年をとっていくにつれて症状が軽くなっていくという特徴が
あることがわかっています。
治療には10年単位の時間がかかりますが、
あきらめずに治療をつづけながら、かならずよくなると信じることが大切です。


むずむず脚症候群

カフェインやお酒を控え薬によって確実に治す

お年寄りや女性に多く見られる病気です。
ふくらはぎや足先(表面ではなく奥の方)がむずむずしたり火照ってきたりして、
じっとしていられなくなるのが特徴です。横になったり、座ったり、
安静にしている状態で症状が起こり、夜にかけて悪化する傾向があります。

ふとんに入ってからこの症状が出始めると、脚の不快感が強く、
じっとしていられずに寝つけなくなってしまうのです。
また、睡眠中にも思わず脚をばたつかせてしまい、中途覚醒のもとになることもあります。
これを「周期性四肢運動障害」といいます。

治療には薬物療法が中心に行われます。
現在使われているのはベンゾジアゼパム系薬剤のクロナゼパムとドーパミン作動薬です。
これらを使うことによって、症状は確実によくなります。
しかし、日常生活では、この病気に悪影響をもたらすカフェインや
アルコール類の摂取を控えることも大切です。
また、筋肉疲労が症状の誘因になることもあるので、
夜、寝床に入る前にマッサージをするのもよい方法と考えられています。



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